NiziU Live withU 2022 "Burn it Up" に ひとつの時代の終わりと新たな夜明けを見た話
NiziU初の単独ドーム公演であるBunn it Up.
11月の東京ドーム公演と12月の京セラドーム公演.
全国アリーナツアーであるLight it Upから数えて20公演目にあたる12/18の京セラドーム最終公演を見てきました.
ほんとうに素晴らしいライブで,NiziUメンバーのこれまでの努力や,NiziProjectからの成長が思い返されました.
ライブの内容自体は,このあたりの記事とかに詳しいので割愛させてもらいます.
さて,表題の件でございますが,僕はこのライブにひとつの時代の終わりと新たな夜明けを感じました.
まず,このBurn it Up で前回の Light it Up にはなかった点としてNizi Projectのときのパフォーマンスを改めて今のNiziUがするという部分です.
個人的にマユカが己の存在を確たるものとしたと感じている「HeartBeat」
そして,もはや伝説と言ってもいいミイヒのソロパフォーマンス「Nobady」
この2曲が披露されたのです.
僕はライブ当日の驚きを大事にしたいので,セトリなどの情報は事前に調べないようにしているので,全く想定していなかったこの2つの演目には心底びっくりしました.
真っ暗なステージに心臓の鼓動が鳴り響き,そして始まるマユカの高速ラップ.
鳥肌が立ちました.
興奮冷めやらぬ中,ステージ上に現れたのは金色に輝く衣装に身を包んだミイヒ,リマ,ニナ.
当時ですら圧巻のパフォーマンスだったミイヒに加え,ニナの高音のハモリ,リマのラップを加えてパワーアップしたステージに圧倒されました.
NiziProjectから今までのNiziUの道のり.
ライブ内の演出でもこういった趣向が多く成されていたように思います.
彼女たちのこれまでの苦悩,努力,そして成長.
我々WithUは彼女たちのこれまでの軌跡を見守ってきた自負があります.
そりゃこういった内容がぶっ刺さらないわけがない.
でも,こういう魅せ方はもう終わりにしなければならない.
ずっと見守ってきたからこそ,なおそう感じました.
最近見たネット記事で「NiziUはMske You Happyがピークだった」「The First TakeでにMake You Happy頼み」「人気が失速している」なんて記事を見かけました.
ぶっちゃけ過激なタイトルでインプレッション稼ぎたいだけのクソ記事でしかんないんですが,まあ世間の見方としてこういう目線もあるんやなていう.
(The First Take はほとんどのアーティストが代表曲を歌うわけで,人気失速してて何万人規模のドーム公演全公演満員にできるかいなっていう話なんですが,こういった記事に対する反論は本旨でないのでこの辺にします.)
何が言いたいのかというとね,
WithUに喜んでもらうのはもう充分すぎるほど達成できていると思う.
これから日本のミュージックシーンに殴り込んでいってほしいということですよ!
それができるだけのポテンシャルは既にあるはずなんです.
今年(2022)の紅白の出演者を見てもK-POP勢がかなりの存在感を放っています.
IVEもLE SSERAFIMも正直日本でも知名度はまだまだだと思います.
日本のアイドルで出演するのは乃木坂と日向坂(とPerfume?)くらいのもんで,K-POP勢のほうが数が多い.
これをゴリ押しと見る意見も見ますが,僕は単に音楽として見たときにK-POPの存在感を無視できないくらいに,音楽として評価されているのだと感じています.
坂道グループ(とその源流でもある48グループ)は彼女たちのアイドルという面がフォーカスされるのに対して,K-POPでは歌手/アーティストとしての扱いで,ガチで音楽をやりにいってる感があります.
ここにNiziUの勝機があるはず.
K-POP仕込みの圧倒的なパフォーマンスでぶん殴りに行ってほしい.
別にバラエティ番組とか出なくもいいと思う.
ここまでが,ひとつの時代の終わりの話.
そして,新たな夜明けは意外なところから光が射してきた.
京セラドーム最終日.アンコールまで終えたあとにマコちゃんの「ここでスペシャルゲストの登場です!!」という言葉.
正直これは1月に日本公演を控えたJ.Y.Parkさんかなと思いました.
生Parkさんみたいなと思いました.Parkさん大好きなので.
でも,現れたのはゴリゴリマッチョなParkさんと真逆.
まさかのサプライズ.
映画ドラえもんの主題歌を担当するという発表に会場は拍手喝采.
もちろんドラえもんの映画の主題歌に選ばれたことは大変喜ばしいですが,
それ以上にド肝を抜かれたのは,予告編の裏で流れた主題歌「Paradise」
なんつうか,ゴリッゴリにアニソンテイストたっぷりの曲だったんですよ.
(フルではまだ聞けないので断片的な情報ですが,でも初めて聴いた瞬間にそう感じました)
正直今までのNiziUで個人的に一番ハマってると感じていたのは「I am」「ShortTrip」「ChopSticks」だったわけです.
このあたりに共通してあるイメージは「2010年J-POP感」「初期AKB感」かなあと.
このイメージで爆発するのはむずかしいよねっていうライン.
あと個人的ベストバウトだと思っているのは,ライブでしか披露されてないですがマユカ&リマの「Take It」.でもこれはこの2人だからできるゴリゴリのヒップホップで,メンバー全員でこれはできないわけですよ.
できても「Clap Clap」.
(誤解のなきように言っておくと「Clap Clap」は大好きな曲です.NiziUの楽しい感じが全面に出てるノレる曲です.単にゴリゴリのヒップホップではないよねっていう引き合いに出してるだけです.)
てな感じに,NiziUという音楽の核が定まりきってはいないっていうのが現状なのだと思います.
といったところでチラ見えしたのが「Paradise」のアニソン路線.
アニソンらしさとは何かという定義は難しいですが,ここに活路があるように思います.
ここから変に尖りにいっても正直受け入れがたいですし.既存のある程度地盤があるようなところにK-POP仕込みのゴリゴリな音作りで殴り込んでほしいなと.
aespaみたいなプログレッシブな曲出てきても跳ねないでしょ.
いや,ある意味聴いてみたくはあるけどさ.
てなわけで,「Paradise」は国民的有名アニメ映画の主題歌になったということ以上に今後のNiziUを表す曲なんじゃないかと思った次第です.
ここに新たな夜明けがありそうだなっていう.
とはいえ,まだまだ足りない部分はあると思うよ.
でも,NiziProjectから今まで成長し続けてきたNiziUならこれからもどんどんパフォーマンス力が上がっていくと思う.
MCで2022年最後の公演ということもあって,メンバーが家族やWithUや公演を支えてくれたスタッフに対して感謝を述べていった中でアヤカのコメントがひときわ印象に残っています.
「何よりも勇気を出してくれた過去の自分に感謝したい」
アヤカはおそらくどのメンバーよりもダンスや歌の経験が少なくNiziProjectの時から大変な思いをすることが多かったと思います.
だからこそ,最も成長している姿が際立ったっているのも事実.
そんな彼女が言ったこの言葉.
できないかもって尻込みせずに飛びこんだこと自体に価値があって,今に繋がっていることを確信しているのだと受け取りました.
アヤカだけでなくどのメンバーもNiziProjectから今まで努力を重ね,日々誠実に自分と戦ってきたのだと思います.
ステージ上で彼女たちが見せる姿は隠すところがなく真実のありのままの姿のように映ります.
謙虚に日々成長を続ける彼女たちにはこれからも期待しています.
🌈We NiziU!! Fighting!!🌈